特養の優先順位は申し込み順ではない。こう決まる

特養の順番を待つ高齢者と職員のイラスト

「3年前に申し込んだのに、まだ連絡が来ない」。一方で「去年申し込んだ人が先に入った」。どちらも実際に起きます。

理由ははっきりしています。特養は申し込み順ではなく、必要度の高い順に入るからです。早く出した人が先に入る仕組みではありません。

この記事では、何が点数になっているのかを整理します。何を伝えれば順位が動くのかが分かります。

この記事でわかること

特養の優先順位を決めている4つの要素

順位を動かすために施設へ伝えること

順位を教えてもらえるかどうか

2年前に申し込んだのに音沙汰がなくて…忘れられているのではと…

案内人

順番は状況で動きます!伝えていない変化があると、そのぶん低いままなんです

目次

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

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特養の優先順位を決めている4つ

国の指針では、要介護度が高く、在宅での生活が困難な人を優先することになっています。施設はこれを点数表にしています。

要素見られていること
本人の状態要介護度。認知症の程度。医療的ケアの有無
介護している人の状況同居しているか。年齢。健康状態。仕事との両立
住まいの状況段差や階段。トイレや浴室。1人暮らしかどうか
待っている期間加点されるが、比重は小さい

待機期間は加点されますが、いちばん軽い項目です。だから3年待っている人より、今年申し込んだ緊急度の高い人が先に入ります。

配点は施設ごと、市区町村ごとに違います。ただしどの指針でも共通しているのは、在宅で介護を続けるのが難しい人ほど上に来るという考え方です。

特養の優先順位が上がるのはどんなときか?

順位が動くのは、状況が変わったときです。次のような変化は必ず施設に伝えてください。

STEP
要介護度が上がった

区分変更の結果が出たら、その日のうちに連絡します。要介護3から4、4から5で点数が変わります。

STEP
介護している人が倒れた、または病気になった

配偶者や子が入院した、通院が必要になった。これは大きく効きます。

STEP
1人暮らしになった

同居していた家族が亡くなった、転居した。在宅での継続が難しくなったと判断されます。

STEP
在宅での事故や危険が起きた

転倒して骨折した、火の始末ができなかった、外に出て戻れなかった。回数と日付を記録して伝えます。

伝えなければ、施設は知りようがありません。申し込んだときの紙に書いてある状態のまま、点数が止まっています。

電話で伝えるだけでいいのでしょうか?

案内人

まず電話でいいです!そのうえで、状況を書いた紙を出し直せる施設もありますよ

特養の順位は教えてもらえるか?

聞けば教えてくれる施設があります。「現在◯番目です」と答える施設もあれば、「順位は状況で変わるので出していません」という施設もあります。

順位を出さない施設でも、次のことは聞けます。

  • 直近1年で何人が入所したか
  • 定員は何人か
  • いま何人が申し込んでいるか

定員100人の施設で年に20人入れ替わっているなら、1年で20人分の枠が動きます。自分の順位がおよそ40番なら2年前後という見当がつきます。これは全国の平均を探すより確実です。

申し込み順ではないなら、早く出す意味はあるか?

あります。理由は3つです。

  • 申し込んでいなければ、そもそも順位の対象に入らない
  • 待機期間はわずかとはいえ加点される
  • 状況が急に変わったとき、すでに申し込んであれば連絡だけで順位が動く

とくに3つ目です。親が倒れてから申し込んでも、そこから書類をそろえる時間がかかります。先に出しておけば、変化を伝えるだけで済みます。

特養の優先順位が高くても、待つ期間はあります

順位が上がっても、空きが出なければ入れません。そして空きが出るのは、入居している人が亡くなるか、病院に移るときです。

つまり順位と空きの発生は別の話です。順位を上げる努力と並行して、待つ間をどこで過ごすかを決めておく必要があります。

お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

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特養の優先順位、よくある質問

特養は申し込み順に入れますか?

入れません。要介護度、介護している人の状況、住まいの状況などを点数にして、必要度の高い人から入ります。待機期間も加点されますが比重は小さいものです。

優先順位を上げるにはどうすればいいですか?

状況が変わったら施設に伝えてください。要介護度の変更、介護している人の病気、1人暮らしになったこと、在宅での事故。伝えなければ点数は申し込んだときのままです。

自分の順位を教えてもらえますか?

教えてくれる施設と、出していない施設があります。順位を出さない施設でも、定員と直近1年の入所人数は聞けます。そこから見当がつきます。

早く申し込んでも意味がないのですか?

意味はあります。申し込んでいなければ順位の対象に入りません。また状況が急に変わったとき、すでに申し込んであれば連絡だけで順位が動きます。

要介護5なら必ず先に入れますか?

必ずではありません。要介護度は要素のひとつで、介護している人の状況や住まいの状況も合わせて判断されます。

出典:指定介護老人福祉施設の入所に関する指針(厚生労働省)、指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準、介護保険法を加工して作成。配点は施設と市区町村で異なります。

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この記事を書いた人

50代になり、親の介護が必要になったことをきっかけに、介護施設について本格的に調べ始めました。「まだ施設は早いのではないか」「費用はいくらかかるのか」「本人が嫌がったらどうすればいいのか」など、調べれば調べるほど分からないことばかりでした。仕事や自分の生活を続けながら親のことを考える大変さを経験したからこそ、同じように悩むご家族が少しでも安心して施設探しを進められるよう、介護施設や老人ホームに関する情報を分かりやすく発信しています。

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