生活保護で入れる老人ホームと、入れない施設

生活保護のケースワーカーに施設入居を相談する高齢男性のイラスト

生活保護を受けていると施設には入れない、と思われがちですが違います。入れます。

ただし入れる施設と入れない施設がはっきり分かれます。分かれ目は費用ではなく、その施設の費用が生活保護の支給の範囲に収まるかどうかです。

この記事でわかること

生活保護で入れる施設と入れない施設

費用がどう支払われるか

申請の順番と相談先

母は生活保護を受けていて、施設は無理だと言われたのですが…

案内人

無理ではありません!特養なら受け入れている施設が多いですよ

目次

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

生活保護で入れる老人ホームは、公的施設が中心です

施設生活保護での入居
特別養護老人ホーム入れる。第1段階として居住費・食費が最も安くなる
介護老人保健施設入れる
ケアハウス(軽費老人ホーム)入れる。所得に応じて費用が下がる
認知症対応型グループホーム施設による。家賃が住宅扶助の範囲内なら可
住宅型有料老人ホーム施設による。生活保護の方を受け入れる施設がある
介護付き有料老人ホーム難しい施設が多い
サービス付き高齢者向け住宅施設による。家賃次第

分かれ目は家賃にあたる部分が住宅扶助の上限に収まるかです。上限は市区町村と世帯人数で決まっていて、単身なら月数万円です。この範囲を超える施設には入れません。

特養は居住費が制度で決まっていて、生活保護の人は第1段階になります。多床室なら居住費0円、食費は1日300円です。だから受け入れられやすい。

生活保護では費用がどう支払われるか?

生活保護には8つの扶助があります。施設に入るときに関係するのはこの3つです。

扶助何に使われるか
介護扶助介護サービス費の自己負担分。実質0円になる
住宅扶助家賃にあたる部分。上限がある
生活扶助食費や日常生活費

生活保護を受けている人は介護保険の自己負担が介護扶助でまかなわれるため、介護サービス費の支払いはありません

さらに負担限度額認定では第1段階に該当します。特養の多床室なら、実際の支払いは食費と日常生活費が中心になります。

では、実際にはいくら払うことになるのでしょうか?

案内人

特養の多床室で第1段階なら月3万円台です!そのほとんどが食費と日常生活費ですよ

生活保護で老人ホームに入るときの申請の順番

順番を間違えると時間を無駄にします。

STEP
担当のケースワーカーに相談する

施設に入りたいと伝えます。生活保護の受給者が施設に入るときは、必ず福祉事務所の了解が要ります。ここを飛ばして話を進めても戻ることになります。

STEP
要介護認定を申請する

まだ認定を受けていなければ、市区町村の介護保険の窓口に出します。

STEP
ケアマネジャーまたは地域包括支援センターに相談する

どの施設が受け入れているかは地域で違います。実際の状況を知っているのはこの人たちです。

STEP
施設に申し込む

特養なら施設に直接申し込みます。生活保護を受けていることは申し込みのときに伝えてください。

1番目が最初です。ケースワーカーは、その地域でどの施設が受け入れているかを把握しています。

生活保護で入れない施設の見分け方

入居のパンフレットで次の2つを見てください。

  • 家賃または居住費が、その市の住宅扶助の上限を超えていないか
  • 入居一時金が必要かどうか。まとまった一時金が要る施設は使えません

「生活保護の方の相談可」と書いている施設もあります。書いていない施設でも、直接聞けば受け入れていることがあります。

施設に入ると生活保護は止まるのか?

止まりません。施設に入っても生活保護は続きます。

ただし施設に入ると生活扶助の額が変わります。自宅で暮らしていたときの生活費と、施設で暮らすときの生活費は計算が別になるためです。手元に残るお金がいくらになるかは、ケースワーカーに確認してください。

お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

この記事のよくある質問

生活保護でも老人ホームに入れますか?

入れます。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、ケアハウスが中心で、グループホームや住宅型有料老人ホームにも受け入れている施設があります。

なぜ入れない施設があるのですか?

家賃にあたる部分が住宅扶助の上限を超えるためです。上限は市区町村と世帯人数で決まっています。まとまった入居一時金が必要な施設も使えません。

介護サービス費は誰が払うのですか?

介護扶助でまかなわれるため、自己負担はありません。

実際にいくら払うことになりますか?

特養の多床室で第1段階なら月3万円台が目安です。内訳は食費と日常生活費が中心になります。

まず誰に相談すればいいですか?

担当のケースワーカーです。生活保護を受けている方が施設に入るには福祉事務所の了解が要ります。ここを先に済ませてください。

出典:生活保護法、介護保険法、特定入所者介護サービス費の基準費用額および負担限度額、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)を加工して作成。住宅扶助の上限額は市区町村で異なります。

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この記事を書いた人

50代になり、親の介護が必要になったことをきっかけに、介護施設について本格的に調べ始めました。「まだ施設は早いのではないか」「費用はいくらかかるのか」「本人が嫌がったらどうすればいいのか」など、調べれば調べるほど分からないことばかりでした。仕事や自分の生活を続けながら親のことを考える大変さを経験したからこそ、同じように悩むご家族が少しでも安心して施設探しを進められるよう、介護施設や老人ホームに関する情報を分かりやすく発信しています。

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