特養に申し込んでも、すぐには入れない。この話は多くの人が聞いています。ではどれくらい待つのか。
先に数字を出します。要介護3以上の入所申込者は全国で20.6万人です。2025年4月1日時点の厚生労働省の集計で、2022年の25.3万人から減っています。
一方で、待機期間の全国平均という数字は公表されていません。これは調べても出てきません。理由があります。
特養の待機者数の実数と、減っている理由
待機期間の平均が公表されない理由
自分の待ち時間を見積もる方法
息子申し込んだものの、あと何年待つのか分からなくて…



平均という数字は無いんです!ただし見当をつける方法はありますよ
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特養の待機者数は20.6万人
全国の要介護3以上の入所申込者数です。
| 時点 | 申込者数 |
|---|---|
| 2022年 | 25.3万人 |
| 2025年4月1日 | 20.6万人 |
3年で約4.7万人減りました。入りやすくなったというより、施設が増えたことと、有料老人ホームやサ高住など他の選択肢に移った人がいることが背景にあります。
全国の特養は8,081か所です。単純に割ると1施設あたり25人が待っている計算になりますが、この平均には意味がありません。地域によって開きが大きすぎるためです。
待機期間の平均が公表されない理由
理由は3つあります。
特養の入所は申し込み順ではありません
特養は必要度の高い人から入ります。要介護度、介護している人の状況、住まいの状況などを点数にして順位をつける施設が多く、申し込んだ時期が遅くても、必要度が高ければ先に呼ばれます。だから「平均◯年」という数字を出しても、自分に当てはまりません。
特養は複数の施設に重複して申し込めます
1人が5か所に申し込めば、待機者数は5人分に数えられます。全国の20.6万人という数字も、重複を除いた実人数ではありません。
申し込んだまま連絡がつかない人がいます
すでに他の施設に入った人、亡くなった人が名簿に残っていることがあります。施設側が定期的に確認していますが、常に正確とは限りません。



では、待機者数だけ見ても意味がないということですか?



全国の数だけではそうです!見るべきは、お住まいの地域に施設がいくつあるかです
自分の待機期間を見積もる3つの方法
平均が無い以上、自分で見当をつけるしかありません。
教えてくれる施設があります。「何番目です」と言われれば、そこから先の見通しが立ちます。順位を出さない施設でも、直近1年で何人入れ替わったかは聞けます。
定員100人の施設で年に20人入れ替わるなら、1年で20人分の枠が動きます。順位が40番なら2年前後という見当がつきます。
施設が多い地域ほど枠も多く動きます。当サイトでは市区町村ごとに施設数を出しています。
この3つのうち、施設に直接聞ける2つが最も確実です。全国平均を探すより早い。
地域によって施設の数はまるで違います
高齢者の人数を施設の数で割ると、地域の差がはっきり出ます。全国平均は高齢者1,324人に1施設です。
| 市区町村 | 施設数 | 高齢者何人に1施設 |
|---|---|---|
| 愛媛県松山市 | 202 | 691人 |
| 群馬県高崎市 | 111 | 946人 |
| 東京都世田谷区 | 155 | 1,226人 |
| 三重県四日市市 | 44 | 1,787人 |
同じ日本でも2倍以上の開きがあります。施設が少ない地域では、それだけ枠の動きも遅くなります。
お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。
特養を待っている間にやること
申し込んで待つだけ、という状態にしないでください。順位は状況が変われば動きます。
- 介護している人の状況が変わったら、施設に必ず伝える
- 要介護度が上がったら、区分変更の結果を施設に伝える
- 申し込みは複数の施設に出しておく
- 待つ間の住まいを並行して探しておく
とくに最後の点です。特養に入れるまでの数か月から数年を、どこで過ごすかを決めておかないと、いざというときに選ぶ時間がありません。
どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。
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この記事のよくある質問
要介護3以上の入所申込者は全国で20.6万人です(2025年4月1日時点)。2022年の25.3万人から減っています。
全国平均は公表されていません。入所が申し込み順ではないこと、複数の施設への重複申し込みが数に含まれることが理由です。申し込んだ施設に順位と年間の入れ替わり人数を聞くのが確実です。
施設が増えたことと、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など他の選択肢に移った人がいることが背景にあります。
違います。要介護度や介護している人の状況などを点数にして、必要度の高い人から入ります。申し込んだ時期が遅くても、必要度が高ければ先に呼ばれます。
状況が変わったら施設に伝えてください。順位が動きます。あわせて、待つ間に住む場所を並行して探しておいてください。
出典:特別養護老人ホームの入所申込者の状況(厚生労働省)2025年4月1日時点、介護サービス情報公表システム(厚生労働省)2026年6月末時点、令和2年国勢調査(総務省)を加工して作成






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