老人ホーム探しは何から始める?順番を間違えると数十万円損する

親の退院を控えて老人ホーム探しの順番を確かめる女性のイラスト

親が倒れて、退院の日が決まって、そこから施設を探し始める。多くの人がこの順番です。

そして最初にやることを間違えます。いきなり施設のパンフレットを集めてしまうのです。気持ちは分かるのですが、これは後回しで構いません。先にやることが3つあります。

この記事では、何から始めるかを順番に並べます。順番を守るだけで、同じ施設に入っても支払う額が変わります。

この記事でわかること

施設探しを始める順番と、それぞれの窓口

順番を間違えると年に何十万円損するのか

どの段階で施設の資料を集めればいいのか

退院まで2週間しかなくて…何から手をつければいいのか分からなくて…

案内人

気持ちは分かります!ただ、施設を見に行くのは3番目でいいんですよ

目次

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

老人ホーム探しは、この順番で始めます

STEP
要介護認定を申請する

市区町村の介護保険の窓口に出します。入院中でも申請できます。認定が下りるまで待つと出遅れるので、いちばん先に出してください。

STEP
親のお金を把握する

年金の額、預貯金、不動産。ここが決まらないと予算が決まらず、施設を比べようがありません。

STEP
負担限度額認定を申請する

特養などの居住費と食費に上限をかける制度です。これを出しているかどうかで月額が数万円変わります。

STEP
特別養護老人ホームに申し込む

待機があるので、申し込みだけ先に出しておきます。待つ間に民間の施設を探します。

施設の資料を集めるのは、この4番目と同時です。予算が決まる前に施設を見に行くと、決められません

順番を間違えると、いくら損するのか?

3番目の負担限度額認定を後回しにする人がとても多いのですが、ここが金額に直結します。

この制度は、特養など介護保険施設の居住費と食費に上限をかけるものです。所得の段階によって上限額が変わります。

多床室に入った場合で、上限がかかったときとかからないときを並べます。

居住費(1日)食費(1日)月額の差
認定なし(基準費用額)915円1,545円
第3段階①430円680円約4万円安い
第2段階430円390円約4.9万円安い
第1段階0円300円約6.4万円安い

第3段階①でも月に約4万円、1年で約48万円の差になります。申請していないだけでこれを払い続けることになります。

ただし注意があります。この制度が使えるのは特養・老健・介護医療院とショートステイだけです。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は対象外です。ここを知らずに民間施設で申請しようとして時間を使う人がいます。

病院からは何も言われなかったのですが…

案内人

病院は医療の窓口です!介護の制度は市区町村の窓口で確認してください

老人ホーム探しで、どこに何を出すか?

窓口が別々なので、一覧にします。

やること出す先目安の期間
要介護認定の申請市区町村の介護保険担当窓口申請から原則30日以内
負担限度額認定の申請同じ窓口数週間
特養の申し込み施設に直接、または市区町村随時
介護保険負担割合証の確認認定後に郵送で届く

要介護認定は法律では申請から30日以内に決めることになっていますが、実際にかかっている期間は全国の保険者を見ると中央値でおよそ39日です。長いところでは80日を超えています。

つまり認定を待ってから施設を探すのでは間に合いません。申請を出したら、結果を待たずに次へ進んでください。

特養の申し込みは、早く出して損はありません

特養は申し込み順ではなく、必要度の高い順に入ります。それでも申し込みを出しておかないと、順番の対象にすら入りません。

そして申し込みは無料で、複数の施設に出せます。待機している間に状態が変われば優先度も変わります

待つ間をどうするかは、民間の施設を含めて考えることになります。ここで初めて資料を集める段階に入ります。

老人ホームの資料を集めるのは最後で大丈夫です

予算と、入れる施設の種類が決まってから集めれば、比べる意味が出ます。逆にそれより前に集めても、金額の見当がつかないので判断できません。

お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

この記事のよくある質問

老人ホーム探しは何から始めればいいですか?

要介護認定の申請が最初です。次に親のお金の把握、次に負担限度額認定の申請、そのあとで特養への申し込みと民間施設の資料集めに進みます。

要介護認定が下りる前に施設を探してもいいですか?

探して構いません。むしろ認定を待つと出遅れます。実際にかかっている期間は全国の中央値でおよそ39日、長いところでは80日を超えています。

負担限度額認定はどこに申請しますか?

お住まいの市区町村の介護保険担当窓口です。対象は特養・老健・介護医療院とショートステイで、有料老人ホームやサ高住は対象外です。

入院中でも要介護認定は申請できますか?

できます。退院の日が決まっているなら、決まった時点で申請してください。

特養に申し込むと、他の施設を探せなくなりますか?

なりません。申し込みは無料で、複数の施設に出せます。待っている間に民間施設を探すのが一般的な進め方です。

出典:介護保険法、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)、特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)の基準費用額および負担限度額、要介護認定の認定審査期間について(厚生労働省 社会保障審議会介護保険部会)を加工して作成

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この記事を書いた人

50代になり、親の介護が必要になったことをきっかけに、介護施設について本格的に調べ始めました。「まだ施設は早いのではないか」「費用はいくらかかるのか」「本人が嫌がったらどうすればいいのか」など、調べれば調べるほど分からないことばかりでした。仕事や自分の生活を続けながら親のことを考える大変さを経験したからこそ、同じように悩むご家族が少しでも安心して施設探しを進められるよう、介護施設や老人ホームに関する情報を分かりやすく発信しています。

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