退院の日が近づくと、病院から「老健はどうですか」と勧められることがあります。
ここで多くの家族が誤解します。老健は住み続ける施設ではありません。家に帰るためにリハビリをする場所で、原則3か月から6か月です。
「入れたから一安心」と思っていると、数か月後にもう一度行き先を探すことになります。
老健と老人ホームの違い
老健にいられる期間と、その後どうなるか
老健を上手に使う方法
娘病院から老健を勧められて、そこで暮らせるものだと思っていました…



老健は在宅復帰のための施設なんです!期間が決まっていますよ
どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。
シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。
老健と老人ホームの違いは、目的です
| 介護老人保健施設(老健) | 特別養護老人ホーム | 介護付き有料老人ホーム | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 家に帰るためのリハビリ | 生活の場 | 生活の場 |
| 期間 | 原則3〜6か月 | 制限なし | 制限なし |
| 入居条件 | 要介護1以上 | 原則要介護3以上 | 施設ごと |
| 医師 | 常勤 | 配置医師(非常勤が多い) | 施設ごと |
| リハビリ職 | 配置が義務 | 義務ではない | 施設ごと |
| 費用 | 特養に近い | いちばん安い | 高い |
老健にだけ医師の常勤と、理学療法士などの配置が義務づけられています。だから医療的なケアやリハビリには強い施設です。
そのかわり、住み続ける前提では作られていません。3か月ごとに、家に帰れるかどうかの判定があります。
老健にいられる期間と、その後
3か月ごとに入所継続の判定が行われます。状態が良くならず在宅に戻れない場合、延長されることもありますが、長くても半年から1年程度で退所を求められるのが一般的です。
出たあとの行き先は3つです。
本来の目的です。リハビリで動けるようになり、在宅サービスを組んで戻ります。
待機の順番が来ていれば移れます。老健にいる間に申し込んでおくことになります。
有料老人ホームやサ高住、グループホーム。すぐ入れますが費用は上がります。
老健にいる間に、次を決めておく必要があります。ここを先送りにすると、退所の時期が来てから慌てて探すことになります。



老健にいる間に特養を申し込んでおけばいいのですね



そのとおりです!入所したその月に申し込んでおくくらいでちょうどいいですよ
老健の費用
介護保険が使えるので、有料老人ホームより安く済みます。入居一時金はありません。
そして老健は負担限度額認定が使えます。世帯全員が市町村民税非課税であれば、居住費と食費に上限がかかります。ここは特養と同じ扱いです。
ただし特養と違う点が2つあります。
- 薬代が施設の負担になるため、多くの薬を使っている人は受け入れを断られることがあります
- リハビリの加算や医療的な加算がつくため、同じ居室タイプでも特養より高くなることがあります
老健と老人ホームのどちらを選ぶか?
判断の目安です。
| 親の状態 | 向いている |
|---|---|
| 退院直後で、リハビリで回復が見込める | 老健 |
| 医療的なケアが必要で、医師のいる施設がいい | 老健 |
| 在宅に戻る見込みがなく、長く住む場所を探している | 特養、または民間施設 |
| 要介護1・2で特養に申し込めない | 老健を挟みながら特養の特例入所を相談する |
退院後にどこにも行き先がないとき、老健をつなぎとして使うという現実的な選び方もあります。ただしそれは時間を稼ぐ手であって、行き先が決まったわけではありません。
お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。
どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。
シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。
この記事のよくある質問
目的が違います。老健は家に帰るためにリハビリをする施設で、原則3か月から6か月です。老人ホームは生活の場で期間の制限がありません。
いられません。3か月ごとに在宅に戻れるかの判定があり、長くても半年から1年程度で退所を求められるのが一般的です。
申し込めます。入所したらすぐに申し込んでおいてください。退所を求められてから探すと時間が足りません。
居室タイプが同じなら、リハビリや医療の加算がつくぶん老健のほうが高くなることがあります。負担限度額認定はどちらも使えます。
断られることがあります。老健では薬代が施設の負担になるためです。申し込みのときに服薬の内容を伝えてください。
出典:介護保険法、介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)、特定入所者介護サービス費の基準費用額および負担限度額を加工して作成







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