グループホームとは?認知症の人だけ、住民票の縛りつき

グループホームで一緒に家事をする入居者と職員のイラスト

グループホームは、施設の数でいうと全国でいちばん多い高齢者施設です。14,126か所あり、特養の8,081か所を上回ります。

それなのに知られていません。理由は2つあります。入れるのは認知症の診断がある人だけで、しかもその市町村に住民票がある人しか入れないからです。

条件が厳しく見えますが、当てはまる人にとっては有力な選択肢になります。

この記事でわかること

グループホームとは何か。入居の2つの条件

費用と、特養との違い

遠方の親を呼び寄せられない理由

母が認知症と診断されて、グループホームを勧められたのですが…

案内人

認知症の方のための施設です!ただ、住民票の条件があるので先に確認しましょう

目次

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

グループホームとは、認知症の人が少人数で暮らす住まい

正式には「認知症対応型共同生活介護」といいます。

項目中身
単位の人数5人から9人
職員日中は入居者3人に1人以上
夜間1ユニットに1人以上
居室原則個室
暮らし方食事の準備や掃除を職員と一緒にする

特養や有料老人ホームと違うのは、入居者が家事に参加することです。できることは自分でやる形にして、生活の力を保つのが目的の施設です。

だから、寝たきりの人や医療的なケアが常時必要な人には向きません。

グループホームに入る2つの条件

認知症の診断があること

医師の診断書が必要です。要支援2または要介護1以上であることも条件になります。

施設のある市町村に住民票があること

グループホームは地域密着型サービスという分類で、その市町村の住民のための施設と決められています。

2つ目が現実的に効きます。東京で暮らす子が、地方に住む親を呼び寄せて自宅の近くのグループホームに入れる、ということが原則できません。

私の家の近くに移ってもらうことは難しいのですね…

案内人

住民票を移せば申し込めます!ただし移してすぐ入れるとは限らないので、順番の相談を先にしてください

住民票を移せば申し込めますが、移したその日から入れるわけではありません。空きの状況によります。また介護保険の手続きも移した先の市町村でやり直すことになります。

グループホームの費用

民間の事業者が運営していることが多く、費用は施設ごとに違います。

費目目安
入居時の費用0円から数十万円(保証金として)
家賃施設が決める。地域差が大きい
食費実費
光熱費実費
介護サービス費要介護度ごとの定額。1割から3割
合計の目安月15万円前後

グループホームでは負担限度額認定が使えません。居住費と食費の軽減が使えるのは特養・老健・介護医療院とショートステイだけです。ここが特養との大きな差になります。

介護サービス費には高額介護サービス費の上限がかかるので、そこは月15,000円から140,100円で頭打ちになります。ただし家賃と食費には上限がありません。

グループホームと特養の違い

グループホーム特別養護老人ホーム
対象認知症の診断がある人原則要介護3以上
住民票その市町村に必要どこからでも申し込める
人数5〜9人のユニット数十人から100人規模
費用月15万円前後月3.4万〜14.5万円
居住費・食費の軽減使えない使える
医療的ケア弱い施設による
重度化したとき住み替えが必要になることがある看取りまで対応する施設が多い

費用だけを見れば特養のほうが安く済みます。それでもグループホームが選ばれるのは、特養に待機があることと、要介護1・2では特養に申し込めないためです。

重度になったときのことを先に聞く

グループホームは規模が小さいため、症状が進んだときや医療的なケアが増えたときに対応しきれないことがあります。

見学のときに次の3つを聞いてください。

  • 看取りまで対応していますか
  • 退去を求められるのはどんな場合ですか
  • 医療的なケアが必要になったら、どこと連携しますか

入居の時点で「次」を考えておく必要があるのは、この規模の小ささによるものです。

お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

この記事のよくある質問

グループホームとは何ですか?

認知症の人が5人から9人で共同生活をする施設です。正式には認知症対応型共同生活介護といいます。全国に14,126か所あり、特養より数が多い施設です。

認知症の診断がなくても入れますか?

入れません。医師の診断書が必要で、要支援2または要介護1以上であることも条件です。

他の市町村のグループホームに入れますか?

原則入れません。地域密着型サービスのため、施設のある市町村に住民票があることが条件です。住民票を移せば申し込めますが、すぐ入れるとは限りません。

グループホームの費用はいくらですか?

月15万円前後が目安です。家賃、食費、光熱費、介護サービス費の合計で、施設ごとに違います。負担限度額認定は使えません。

認知症が進んだら退去になりますか?

なることがあります。規模が小さく医療的ケアに対応しきれない場合があるためです。入居前に退去要件と看取りの対応を確認してください。

出典:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)2026年6月末時点、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)を加工して作成

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この記事を書いた人

50代になり、親の介護が必要になったことをきっかけに、介護施設について本格的に調べ始めました。「まだ施設は早いのではないか」「費用はいくらかかるのか」「本人が嫌がったらどうすればいいのか」など、調べれば調べるほど分からないことばかりでした。仕事や自分の生活を続けながら親のことを考える大変さを経験したからこそ、同じように悩むご家族が少しでも安心して施設探しを進められるよう、介護施設や老人ホームに関する情報を分かりやすく発信しています。

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