胃ろうがある。インスリンを毎日打っている。たんの吸引が要る。この状態になると、施設探しは一気に難しくなります。
理由ははっきりしています。医療行為ができるかどうかは、その施設に看護師が何時から何時までいるかで決まるからです。施設の種類ではなく、職員の配置で決まります。
この記事では、どの医療行為がどの施設で対応できるのかを整理します。
医療行為ごとの対応のしやすさ
看護師の配置時間で何が変わるか
見学のときに聞く質問
娘父が胃ろうになって、退院後の行き先が見つからなくて…



対応できる施設はあります!まず看護師が24時間いるかどうかで絞りましょう
どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。
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医療行為ができるかどうかは、処置ごとに違います
| 医療行為 | 対応のしやすさ | 必要な体制 |
|---|---|---|
| 服薬の管理 | 対応する施設が多い | 介護職員でも可 |
| インスリン注射 | 施設による | 看護師。回数と時間帯が問題になる |
| 胃ろうからの経管栄養 | 施設による | 看護師、または研修を受けた介護職員 |
| たんの吸引 | 施設による | 看護師、または研修を受けた介護職員 |
| 在宅酸素療法 | 対応する施設が多い | 看護師 |
| 中心静脈栄養 | 対応する施設は少ない | 看護師。管理が難しい |
| 人工透析 | 施設内では行わない | 通院の送迎が必要 |
| 気管切開の管理 | 対応する施設は少ない | 看護師の常時配置 |
| 看取り | 施設による | 医師との連携体制 |
胃ろうとたんの吸引は、研修を受けた介護職員も行えます。これを喀痰吸引等研修といいます。看護師がいない時間帯でも対応できる施設があるのは、この制度があるためです。
医療行為ができるかは、看護師が何時までいるかで決まります
施設の種類ごとに、看護師の配置がどうなっているかを並べます。
| 施設 | 看護師の配置 |
|---|---|
| 介護医療院 | 24時間。医師も配置される |
| 介護老人保健施設(老健) | 24時間に近い体制の施設が多い |
| 特別養護老人ホーム | 日中のみが基本。夜間はオンコール |
| 介護付き有料老人ホーム | 施設による。24時間の施設もある |
| 住宅型有料老人ホーム | 施設による。訪問看護と連携する形が多い |
| サービス付き高齢者向け住宅 | 配置義務なし。外部と連携 |
| 認知症対応型グループホーム | 配置義務なし |
特養は看護師の夜間配置が義務ではありません。夜間に医療行為が必要な人は、特養では受け入れが難しくなります。ここが「特養なら安心」という思い込みが崩れるところです。
一方で、看護体制加算をとっている特養では、夜間もオンコールで対応できる体制を組んでいます。同じ特養でも施設によって違うので、種類で決めつけないでください。



特養なら医療も安心だと思っていました…



そこは施設ごとに差があります!夜勤帯に看護師がいるかを必ず確認してください
医療行為ができる老人ホームの選択肢
医師と看護師が24時間いる施設です。医療の必要度が高い人が長く住むための施設として作られました。数が限られるので、地域によっては見つかりません。
リハビリが目的の施設ですが、医師が常勤し看護体制も厚いため、医療的ケアには対応しやすい形です。ただし原則3か月から6か月で、住み続ける施設ではありません。
民間施設の中には、看護師を24時間配置して重い医療的ケアに対応する施設があります。費用は高くなります。
施設に看護師がいなくても、外部の訪問看護と契約して対応する形です。誰がいつ来るのかを契約前に確認してください。
見学のときに聞く5つ
パンフレットの「医療対応可」という表記だけでは分かりません。次の5つを直接聞いてください。
- 看護師は何時から何時までいますか。夜間はどうなりますか
- 喀痰吸引等研修を修了した介護職員は何人いますか
- (必要な処置を挙げて)これは対応できますか。今も対応している入居者はいますか
- 状態が悪化したとき、どの病院と連携しますか
- 医療的ケアが増えたときに、退去を求められることはありますか
最後の質問がいちばん重要です。入居できても、状態が進んだときに出ることになる施設があります。契約書の退去要件を、具体的な状態で聞いてください。
費用はどうなるか?
医療的ケアが必要でも、介護保険の自己負担そのものが跳ね上がるわけではありません。介護費には月額の上限(高額介護サービス費)があり、所得によって15,000円から140,100円で頭打ちになります。
増えるのは医療保険のほうです。訪問看護、往診、薬。介護保険と医療保険は別勘定なので、両方を合わせて見てください。1年で見て負担が重い場合は、高額医療・高額介護合算療養費制度が使えます。
お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。
どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。
シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。
医療行為ができる老人ホーム、よくある質問
施設の種類ではなく看護師の配置で決まります。介護医療院と介護老人保健施設は看護体制が厚く、介護付き有料老人ホームは施設によって24時間の配置があります。
入れる施設はあります。看護師のほか、喀痰吸引等研修を修了した介護職員も経管栄養に対応できます。夜間の体制を必ず確認してください。
日中は看護師がいますが、夜間の配置は義務ではありません。看護体制加算をとっている施設は夜間もオンコールで対応します。施設ごとに差があります。
看護師のほか、喀痰吸引等研修を修了した介護職員が行えます。研修修了者が何人いるかを聞いてください。
施設によります。契約書に退去要件が書かれているので、具体的な状態を挙げて入居前に確認してください。
出典:社会福祉士及び介護福祉士法(喀痰吸引等)、指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準、介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)を加工して作成。対応できる医療行為は施設ごとに異なるため、必ず各施設にご確認ください。







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