認知症で施設に受け入れ拒否された。それでも入れる探し方

認知症の親の受け入れを断られ電話をかける男性のイラスト

面談まで進んだのに、後日「受け入れが難しい」と連絡が来る。これを2か所、3か所と重ねると、どこも無理なのだと感じます。

ただ、断られた理由は施設ごとに違います。そして理由が分かれば、次に当たるべき施設の条件が決まります。

この記事では、断られる理由を分解して、それぞれに対して何をすればいいのかを書きます。

この記事でわかること

認知症で受け入れを断られる5つの理由

理由別に、次に当たるべき施設

断られたときに用意しておく情報

3か所続けて断られて…もうどこにも入れないのかと…

案内人

理由を聞きましたか?そこが分かると、次に当たる施設が決まるんです

目次

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

認知症で受け入れを拒否される5つの理由

施設は「認知症だから」で断っているわけではありません。断っているのは、その施設の体制で対応できない状態です。

断られた理由施設が見ていること
他の入居者への暴力がある職員の配置では止められない
常時の見守りが必要な徘徊がある夜間の職員数で対応できない
大声や不穏が続く個室でない施設では他の入居者に影響が出る
医療的なケアが常時必要看護師の配置時間が足りない
住民票が別の市町村にあるグループホームは地域密着型で対象外

いちばん多いのは2番目と3番目です。そしてこの2つは、夜間の職員配置が厚い施設なら受け入れられることがあります。

認知症の受け入れを断られたら、理由別にこう動く

STEP
暴力があると言われた場合

まず主治医に相談してください。薬の調整で落ち着くことがあります。そのうえで、認知症専門ケア加算をとっている施設と、精神科と連携している施設を探します。

STEP
徘徊があると言われた場合

夜勤の人数が多い施設を探します。見学のときに「夜勤は入居者何人に対して何人ですか」と必ず聞いてください。特養の中でも施設によって差があります。

STEP
不穏や大声があると言われた場合

個室のある施設に絞ります。多床室では他の入居者への影響が理由になりますが、個室なら受け入れられることがあります。

STEP
医療的なケアが理由の場合

看護師が24時間いる施設を探します。介護医療院、老健、看護体制の厚い介護付き有料老人ホームが候補です。

STEP
住民票が理由の場合

グループホームは地域密着型なので、その市町村の住民でないと入れません。特養や有料老人ホームなら市外からでも申し込めます。

断られた理由は「共同生活が難しい」としか聞いていません…

案内人

それでは次に進めません!具体的にどの場面が難しいのかを聞いてください

断られたら、必ず理由を具体的に聞いてください。「共同生活が難しい」では情報になりません。夜間なのか、他の入居者との関係なのか、医療なのか。そこまで聞くと、次に当たる施設の条件が決まります。

受け入れを断られる回数を減らすために用意しておく情報

面談の前に次をまとめておくと、施設が判断しやすくなり、後から断られることが減ります。

  • 1日の様子(起床から就寝まで、どの時間帯に何が起きるか)
  • 夜間の状況(何回起きるか、外に出ようとするか)
  • 服薬の内容と、処方している医師
  • 直近の入院歴と、そのときの経過
  • 家族が対応できること(面会の頻度、緊急時に来られるか)

曖昧に伝えるほうが不利です。良く見せようとして実際より軽く伝えると、入居後に「話が違う」となって退去につながります。事実を数で書いてください。

特養は認知症を理由に断られにくい

意外に思われますが、特養は認知症を理由に断られにくい施設です。理由は3つあります。

  • 入所の判定に「介護の必要度が高い人を優先する」という指針がある
  • 認知症の人の受け入れが前提の体制を組んでいる施設が多い
  • 認知症専門ケア加算をとっている施設がある

ただし要介護3以上でないと原則申し込めません。要介護1・2の場合は特例入所という例外があり、認知症で日常生活に支障がある場合はその対象になります。市区町村に相談してください。

断られた施設に、もう一度当たれるか?

当たれます。状況が変わったときや、施設の体制が変わったときには結果が変わります。

  • 薬の調整で症状が落ち着いた
  • 要介護度が上がって、優先度の判定が変わった
  • 施設が職員を増やした、加算を取り始めた

半年から1年たったら、もう一度聞いてみる価値があります

お住まいの市区町村にどんな施設が何件あるかは、こちらから確認できます。

どこに相談すればいいか分からないときは、まず資料請求してください。

シニアのあんしん相談室は、全国2,800以上の高齢者施設を無料で紹介しているサービスです。電話で状況を伝えると、条件に合う施設を探して案内してもらえます。資料請求と見学の予約もまとめて頼めます。

シニアのあんしん相談室 老人ホーム・介護施設の資料請求・見学予約・入居相談

この記事のよくある質問

認知症で施設に受け入れを拒否されるのはなぜですか?

認知症そのものではなく、暴力や常時の見守りが必要な徘徊、大声、医療的ケアに施設の職員体制が対応できないためです。同じ状態でも受け入れる施設とそうでない施設があります。

断られたら次はどうすればいいですか?

まず理由を具体的に聞いてください。徘徊が理由なら夜勤の人数が多い施設、不穏なら個室のある施設、医療なら看護師が24時間いる施設と、次に当たる条件が決まります。

特養も断られますか?

断られにくい施設です。介護の必要度が高い人を優先する指針があり、認知症の受け入れを前提にしている施設が多いためです。ただし原則要介護3以上です。

症状を軽く伝えたほうが入りやすいですか?

逆効果です。入居後に対応できないと分かると退去につながります。1日の様子や夜間の回数を事実のまま伝えてください。

一度断られた施設に、もう一度申し込めますか?

申し込めます。薬の調整で落ち着いた、要介護度が上がった、施設が職員を増やしたなど、半年から1年で結果が変わることがあります。

出典:指定介護老人福祉施設の入所に関する指針(厚生労働省)、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準、令和8年度介護報酬改定の概要(厚生労働省老健局)、認知症施策推進大綱(厚生労働省)を加工して作成

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この記事を書いた人

50代になり、親の介護が必要になったことをきっかけに、介護施設について本格的に調べ始めました。「まだ施設は早いのではないか」「費用はいくらかかるのか」「本人が嫌がったらどうすればいいのか」など、調べれば調べるほど分からないことばかりでした。仕事や自分の生活を続けながら親のことを考える大変さを経験したからこそ、同じように悩むご家族が少しでも安心して施設探しを進められるよう、介護施設や老人ホームに関する情報を分かりやすく発信しています。

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